HOME |EUの「カーボン国境調整メカニズム(CBAM)」の対象に、水素を追加。鉄・鉄鋼、セメント等と含めて6業種に。非EU諸国からの輸入「グリーン水素」への対処を想定か(RIEF) |
Greenhydrogenキャプチャ

 

 EU理事会と欧州議会は18日に決着した欧州排出権取引制度(EU-ETS)の改正に盛り込んだ「カーボン国境調整メカニズム(CBAM)」の対象に、当初の鉄・鉄鋼、セメント等の5業種に加えて、水素も含めることで合意した。13日の両機関による暫定合意では5業種としていたが、欧州議会が水素の追加を強く要請、6業種とした。水素エネルギーについてはEU内外で開発が始まったばかりだが、ロシアのウクライナ侵攻によってEUの脱化石燃料離れが加速し、グリーン水素等の輸入が増えると見込まれることを受けた措置といえる。

 

 CBAMの対象に水素が追加されたが、同措置は2023年~27年を試行のための移行期と位置付けており、実際に制度が適用されるのは27年末あるいは28年とみられる。欧州議会はCBAMの早期導入と対……

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