HOME |イエレン米財務長官。気候変動による資産価値下落が金融システムを通じて連鎖的に経済全体に広がる「負のカスケード効果」を強調。「仮説ではない。すでに起きている」(RIEF) |
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  米財務長官のジャネット・イエレン氏は7日、気候変動の進展は、自然災害の増大や気温上昇の引き起こし、それらが資産価値に及ぼす影響は、金融システムを通じて連鎖して米国経済に広がる懸念がある、と警告した。さらにネットゼロ経済への対応が遅れたり、方向違いのトランジション政策をとることも金融システムにショックを与える可能性がある、とも指摘した。そのうえで「これは仮説ではない。すでに起きている」と強調した。

 

 同氏の発言は、米金融機関の安定性を確保するための包括的な監視を担う財務省の「金融安定監督評議会(FSOC)」の傘下に創設された「気候関連金融リスクアドバイザリー委員会(CFRAC)」の第一回会合で行われた。同委は気候リスクが金融システミックリスクの原因になり得るとの判断で、財務省主導で設立……

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