EU理事会は男女の性別による賃金格差の是正を目指す「賃金透明性指令（Pay Transparent Directive : PTD）」を承認した。主な内容は、対象企業で男女賃金の格差が5%以上あると、当該企業は賃金格差の是正を求められると同時に、罰金等の懲罰を課される。現在、EU内での男女賃金格差は約13%とされ、新型コロナウイルス感染等もあり、この10数年、格差は改善されていない。そこで一定規模以上の企業に、賃金情報開示を求めるとともに、格差是正が不十分な場合は罰金等を科す。労働者が企業に対し同一労働等で平均賃金のデータを請求できる規定も盛り込む。

 

　同指令案について欧州議会は3月30日に本会議で可決している。EU理事会の了承で成立が確定した。同指令は官報掲載後、20日で成立。指令……

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