HOME |マーク・カーニー氏。気候政策で政策当局者は「臆病な罠」に囚われていると警告。「野心の欠如は、うまくいっても『気候ミンスキー・モーメント(市場暴落)』に見舞われる」(RIEF) |
Carneyキャプチャ

 

  英イングランド銀行前総裁で現在、国連気候・金融特別大使を務めるマーク・カーニー氏は、 「気候リスクは中央銀行の基本責務である物価の安定と金融安定の両方に影響を及ぼす」と位置付ける一方で、「世界は『臆病の罠(Timidity Trap)』に囚われている。気候危機に対する優柔不断な政策当局者たちの野心の欠如は、うまく切り抜けたとしても『気候ミンスキー・モーメント』のリスクがある」と警告した。「ミンスキー・モーメント」は金融市場が投げ売り状態となり資産価格が大暴落し、流動性に見舞われる状況を指す。

 

 カーニー氏は、国際決済銀行(BIS)等が主催した国際会議で発言した。同氏は、金融機関のネットゼロ化を促進するグラスゴーネットゼロ金融同盟(GFANZ)の共同代表でもある。GFANZ傘下のうち、……

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