HOME9.中国&アジア |インド、南アフリカ等の途上国と連携、EUカーボン国境調整メカニズム(CBAM)導入延期を提唱へ。途上国のパーム油等の農林産品規制の「EU森林伐採規則」にも共通の懸念(RIEF) |
WTO001キャプチャ

 

  EUが導入を決めたカーボン国境調整メカニズム(CBAM)への懸念を深めているインドは、同様に影響を被るとみられる南フリカ、台湾等の途上国各国と連携し、世界貿易機構(WTO)ルールとの整合性を確保できるまで、同制度の導入を見送るよう求める方針を固めた。各国はCBAMだけでなく、EU域内で販売されるパーム油や大豆、コーヒー等の輸入農林産業製品等が森林破壊や土地劣化等の問題を抱える場合は輸入を禁止する法律(EU森林伐採規則 : EUDR)を制定したことも問題視している。EUの環境・気候政策と途上国の貿易政策の対立が鮮明になってきた。

 

 インド等の途上国側は、EUがCBAM導入により、EU域内で取引される対象製品に由来する温室効果ガス(GHG)の排出量を、EU域内企業の製品と、輸入製品とで同……

申し訳ありません。 この記事は会員限定です。閲覧権限を与えたユーザーにのみ、記事全文を公開しています。続きをご覧になりたい方は下記フォームよりログインをお願い致します。

ログイン