(写真は、2021年10月末に、鉄鋼・アルミの関税競争に終止符を打ったバイデン米大統領とEU欧州委員会のフォンデアライエン委員長=Euractivより)
EUが10月から開始するカーボン国境調整メカニズム(CBAM)の移行期間の開始を控え、米、EU両者の間での鉄鋼・アルミニウム貿易の調整がほの見えてきた。両者は2021年10月末に鉄鋼・アルミ両製品を巡る報復関税競争に終止符を打つと同時に、両業界での脱炭素化と過剰生産問題の打開を目指した共同行動で合意している。このうち脱炭素化での米EU共同歩調策をEUのCBAM移行期間開始を前に打ち出すとの観測が出ている。米国産の鉄鋼・アルミをCBAMの対象にするか、別枠を設けるか、が焦点だ。
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