(写真は、2029年に褐炭による発電停止が決まっているヴァイスヴァイラー褐炭火力発電所=RWEホームページより)
ドイツのGDPが昨年、日本を上回った。円安の影響もあるが、ドイツが日本を上回るのは経済力だけではない。気候変動対策でも彼我の格差は広がる一方だ。ドイツでの最新の推計によると、2023年の温室効果ガス(GHG)排出量は6億7300万㌧と70年前のレベルにまで減少。基準年1990年比では46%減となったことがわかった。日本の排出量の約6割分でしかない。削減が進むのは、石炭火力発電量の予想外の急減が主因とされる。建築物と運輸部門の排出量の削減は進んでいないものの、「2045年ネットゼロ」の目標達成に向け、2023年は「前進の年」になった。石炭火力と一向に手を切れない日本に、目標達成の見込みは……
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