一般社団法人環境金融研究機構 | Research Institute for Environmental Finance: RIEF

ISO（国際標準化機構）の環境ラベルを提供している日本環境協会はこのほど、「中国環境ラベル」を運営する中国環境保護部環境認証センター（CEC）との間で「日本エコマークと中国環境ラベル間の相互認証協定」を締結した。

 　相互認証は認定基準の共通化の促進につながり、両国市場で商品・サービスを提供する事業者の開発・製造コストの削減につながるほか、環境ラベルを申請する事業者のコスト削減、手続きの短縮も進む。各国間で協定が結ばれると、環境ラベル認定商品の普及が進み、地球規模での環境負荷低減を促す効果も期待される。

日中両国の二つの環境ラベル機関は、2007年にパーソナルコンピューターについての相互認証を決めているが、今回は、一つ一つの商品単位ではなく、全般的な相互認証協定を結んだ。お互いの機関が相手国での唯一の環境ラベル審査代理機関であることを確認し、それぞれのラベル付与の商品・サービスの両国市場での相互認証を推進していくための基本的な原則で合意した。 

今後、相互のラベルの認証手順や、運用規則、また相互認証の対象とする商品カテゴリの取り決めなどの具体的な協議を経て、相互認証の運用を開始する予定。