東京都、「都民ファースト」の街づくりのため管理報酬の一部を社会的貢献事業に投じる「東京版ESGファンド」を創設。5億円規模(RIEF)
2019-10-07 20:51:58
東京都は、「都民ファーストでつくる『新しい東京』~2020年に向けた実行プラン~」に基づき、都民の社会的課題解決に貢献する事業に都の資金を供給する「東京版ESGファンド」の創設を決めた。都が5億円を出資、スパークス・アセット・マネジメントが運用を担当する。
「新しい東京」2020年に向けた実行プランでは、都民ファーストの視点で、3つのシティ(セーフシティ、ダイバーシティ、スマートシティ)を実現することを目指している。
セーフシティでは、都道や区市町村道の無電柱化の推進や、防災対応、ダイバーシティでは、誰もがいきいきと生活・活躍できる都市づくり、スマートシティでは、快適な都市環境の創出、スマートエネルギー等に力を入れる。
今回の事業は、このうちスマート シティの政策対象の「国際金融・経済都市」事業との位置づけだ。ファンドの仕組みは、都が出資する5億円の資金と、民間金融機関の融資等と合わせて、国内の太陽光発電等の再生可能エネルギー事業に投資する。その投資資金の管理報酬の一部等を活用して「新しい東京」の政策に資する社会貢献性の高い事業等を支援する。
運用ファンドの管理報酬や手数料収入等の一部を、ESG事業等に充当する金融スキームは、民間銀行等もCSR私募債や、SDGs投資等の形で展開している。その「東京都版」になる。
ファンドの運用は投資顧問会社スパークス・グループのスパークス・アセット・マネジメントが担当する。母体である都は、2020年2月頃に5億円をファンドに出資する予定。
http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2019/10/04/02.html