米国で自主的な非財務情報開示フレームワークを提供する「サステナブル会計基準審議会（SASB）」は、同基準をグローバルニーズに対応するための作業を開始した。SASBは米上場企業が証券取引委員会（SEC）に提出する財務報告書の非財務情報開示について市場ベースの自主開示基準を公開している。日本企業の中にも同基準を援用するところもあるが、基本は米国内仕様だ。しかし、TCFD提言の気候リスク情報開示等でSASB基準への期待が高まっており、グローバル化プロジェクトを立ち上げた。

 

   SASBは7月に、非財務情報開示の国際基準の一つである「グローバル・レポーティング・イニシアティブ（GRI）」との間で、双方の開示基準の共通化、連携を進めることで合意している。今回のSASBのセクター別アプローチ方……

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