HOME4.市場・運用 |米MSCI、英銀HSBCのESG格付を、平均的BBBから一気にリーダー格のAAに引き上げ。しかしHSBCの化石燃料投融資の多さでNGOや投資家が疑問符。「ESG格付の妥当性」が論点に(RIEF) |
HSBC002キャプチャ

 

 ESG格付の妥当性が議論を呼んでいる。株価指数等を提供する米大手金融サービス業のMSCIが、英銀HSBCのESG格付を、従来のBBBから一気にAAに引き上げたためだ。その結果、HSBCはMSCIの評価では、銀行業界の「リーダー」となった。環境NGO等は、HSBCがパリ協定以降の石炭火力関連事業へのファイナンスランキングで上位13位にあり、欧州では3番目に多い銀行であることなどから、実態と乖離した格付だと批判している。

 

 ESG指標会社や同評価機関等は、独自の評価基準を使って企業のESG度を評価し、インデックス等に組み込む活動を展開している。その方法論は各社が個別の項目をスコア化するのが基本的なやり方。評価に使う各項目には評価機関側の特徴が表れるが、項目の共通性がないため、比較が困難とい……

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