HOME6. 外国金融機関 |欧州中央銀行(ECB)、気候変動ロードマップを公開。量的緩和策の対象社債購入では気候情報開示を前提。マクロ経済モデル分析にもシナリオ分析導入。4カ年計画を開示(RIEF) |
ECB001キャプチャ

 

  欧州中央銀行(ECB)は8日開いた理事会で、気候変動に対応するロードマップを確定した。金融政策を分析するマクロ経済モデルにシナリオ分析を導入するほか、金融市場操作でも量的緩和策の社債購入プログラム(CSPP)の対象評価に気候情報開示を前提とする。担保やオペ対象資産の評価にも気候リスクを反映させ、ストレステストも実施する。また信用格付会社の気候リスク対応も評価対象とするなどを盛り込んでいる。 ECB総裁のクリスティーヌ・ラガルド(Christine Lagarde)氏は、「気候変動をECBの新金融政策戦略の『ど真ん中』に取り込む」と述べている。

 

 ECB理事会はロードマップ決定に際する基本スタンスとして、4点を強調した。まず、金融政策フレームワークに気候変動への配慮をこれまで以上に盛り……

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