HOME6. 外国金融機関 |欧州中央銀行(ECB)、EU域内大手銀行を対象とした初の気候ストレステストを開始。NGFSのシナリオに基づき、資産ごとの影響度とレジリエンス度を評価、銀行監督に反映(RIEF) |
ECB001キャプチャ

 

  欧州中央銀行(ECB)は、EU域内の銀行が気候変動による金融ショックの影響を評価する気候ストレステストを開始した。同テストを金融監督の立場から本格的に実施するのはECBが初めて。今年上半期中に第一回のテストを完了する。テスト結果について各銀行の個別評価としてではなく、EU銀行全体の気候レジリエンス力を評価する形で公表する予定。テストによって、間接的に、銀行の自己資本比率規制の「第2の柱」への影響も評価することになる。

 

 気候ストレステストについては、日本のメガバンク等も個別に自行の影響度を推計・開示している。だが、いずれも個別の手法に基づくもので、銀行同士の横比較が十分ではない。これに対して、ECBは金融当局による自主的組織の「金融システムのグリーン化に関する中央銀行と金融監督機関の……

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