HOME6. 外国金融機関 |欧州中央銀行(ECB)の気候ストレステストで、炭素集約型産業向け投融資でのScope3比率の高さが判明。「Scope1.2対3比率」は、石油精製1対8、鉱業1対6、自動車製造1対10(RIEF) |
ECB001キャプチャ

 

 欧州中央銀行(ECB)は域内の大手銀行を対象とした気候変動関連リスクを評価する初の気候ストレステスト結果を公表した。それによると、セクター別の投融資状況から、炭素集約型産業向け投融資ほどScope3排出量のウエイトが高く、特に国際的な大銀行ほど、それらのセクター向け融資が多いことがわかった。気候リスクによる投融資の損失評価対象の41行では、カーボン価格の一段の上昇や異常気象の増大するシナリオで、投融資が被る損失額が700億ユーロ(約9兆6000億円)に達するとの結果を得た。

 

 ECBはこれらの推計について「データに限りがあるほか、使用したシナリオには経済停滞による間接的な影響は考慮されておらず、相当の過少評価になっていると思われる」と指摘している。

 

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