国連支援のネットゼロ金融イニシアティブのうち、「ネットゼロ保険同盟（NZIA）」の参加メンバーが米国の反ESGキャンペーンの圧力で激減したが、同じ国連イニシアティブの「ネットゼロ資産オーナー同盟（NZAOA）」からも、離脱機関が出た。英国のチャーチ・オブ・イングランド・ペンション・ボード（CEPB）だ。同機関はNZAOAの創設メンバーであり、先月末には石油メジャーの英シェル等の投資資産のダイベスト（投資引き揚げ）を宣言していた。同機関はNZAOAからの離脱理由を明確には説明していない。また休眠状態のNZIAから、新たに1機関が離脱、離脱は20機関に達した。

 

　NZAOAからの離脱機関は、これまでもオーストラリアの退職年金基金Cbusが2022年9月に、ドイツのHanseMerkurが……

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