HOME6. 外国金融機関 |米S&P Globalの信用格付でのESGスコア公表停止、反ESGキャンペーンが狙い撃ちしたESG評価の「過度の単純化」リスク。ESG評価の法的義務付けと評価の市場化の確保を(RIEF) |
S&P001キャプチャ

 

  米格付け会社S&P Global Ratingが今月初め、企業評価の信用格付け報告書に付していた5段階評価のESGスコアの公表を停止したことが、市場関係者に波紋を投げかけている。共和党系州による反ESGキャンペーンの「圧力」が格付機関にも及んできたとの懸念の一方で、企業が抱える多様で不確実性の大きい環境・社会・ガバナンスの各要素を、5段階に数値化するESG格付の「過度の単純化」が根本にあるとの指摘だ。本来は財務評価が困難なESG評価なのに、投資家向けにわかり易くスコア化する方法論の「矛盾」を、反ESG派に突かれた可能性がある。ではどうするか。

 

 S&Pは今月4日、信用格付に付していたESG信用スコアの開示を中止すると発表した。同社は2021年以来、同スコアを公表してき……

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