HOME |米連邦準備制度理事会(FRB)。米大手6銀行の気候シナリオ分析の評価。各行とも大きなデータ不足。移行リスクによる融資の不良債権比率上昇は平均約0.3%。一部に5%の上昇も(RIEF) |
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 米連邦準備制度理事会(FRB)は、JPMorgan Chase等の米国の大手銀行6行を対象として、気候変動が各行の投融資ポートフォリオに及ぼす影響を評価する初のパイロット版シナリオ分析(CSA)結果を公表した。それによると、大半の大手行は気候リスクを構成する移行リスクと物理的リスクが投融資に及ぼす影響を見積もるうえで、現行の信用リスクモデルを活用しているが、気候関連金融リスクを評価するうえでは、大きなデータギャップを抱えていることが浮き上がった。気候リスクが投融資先の信用リスクに及ぼす影響は全体的には大きくないが、移行リスク、物理的リスクの両方で、融資等で5%前後の債務不履行率(PD)上昇のケースが指摘された。

 

 パイロット版シナリオ分析(CSA)の対象は、JPMorganのほか、Ba……

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