国連支援で銀行セクターの脱炭素化を目指す「ネットゼロ・バンキング・アライアンス(NZBA)」は2024年の「プログレス(進捗)レポート」を公表した。加盟金融機関に求めた9つの炭素集約型セクター向けの投融資の中間目標設定と、移行計画設定の進捗状況等をまとめた。前者のセクター別中間目標は対象銀行122行中、大半の118行(97%)が何らかの形で設定し、後者も65%が達成したとしている。日本の3メガバンクも中間目標はほぼ達成、としている。だが、3メガの場合、例えば「石炭」セクターの目標の対象は、石炭鉱業だけで、焦点の石炭火力発電分は「電力」セクターにまとめて入れるなどの形で「見えにくく」するなど、目標の信頼性に課題を残している。
NZBAは2021年4月に発足した。当初は……
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