ロシアの銀行が初めて「エクエーター（赤道）原則」に署名（FGW）
2013-04-17 19:14:32
ロシアの大手金融グループであるOtkritie Bank (OJSC)は、ロシアの銀行として初めて、金融機関によるプロジェクトファイナンスの環境配慮自主基準である「エクエーター（赤道）原則」に署名した。署名と同時にOtkritie Bankは、持続可能な金融の実現にコミットし、社会環境配慮を主要なプロジェクトファイナンス実施において考慮していくと宣言した。
署名行は、これで78行になる。主な署名金融機関はABN Amro, BNP Paribas, Barclays, Bank of America, Citigroup, Credit Suisse, HSBC, Societe General, それにUnicredit などの欧米系が主となっている。最近では南米やアフリカの途上国の開発銀行等の署名も増えている。
ロシアで初めての同原則署名について同行のChairmanであるAlexey Gonus氏は、プロジェクトファイナンスにおいて金融機関と事業主体の企業が環境・社会配慮で協力することは、すべての関係機関にとってプラスになる、と述べた。
原則署名の効果として、銀行のリスクマネジメントの向上のほか、事業者と価値を共有することが可能になることなどを挙げている。ロシアでは石油・天然ガス等の資源開発が引き続き盛んに展開される見通しで、開発に伴う地域経済、環境への影響を最小化する要請が高まっている。
Otkritie Bankは、資産規模1876億ルーブル（2013年1月1日現在）で、ロシアのトップ30の金融機関の一つに数えられる。ユニバーサルバンキング業務を展開、銀行業から証券投資、資産運用、保険業もグループ内で行っている。
ロシア国内の30地域以上で業務を展開、100以上の都市に300ほどの拠点を持ち、顧客数は150万、従業員数6000人。S&Pの長期・短期格付けは “B/B”となっている。銀行の主要株主には、Otkritie Financial Corporation, Deposit Insurance Agencyなどのほか、世界銀行グループの国際金融公社（IFC）も名前を連ねている。
For more information www.openbank.ru
http://www.equator-principles.com/index.php/all-adoption/adoption-news-by-year/92-adoption-news-2013/323
Research Institute for Environmental Finance