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鉱山業界の大物ハナム氏が辞任-JPモルガンに打撃も (Bloomberg)

2012-04-04 19:29:42

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4月4日(ブルームバーグ):今年発表されたM&A(企業の合併・買収)の中で最大の案件で、資源大手エクストラータのアドバイザーを務める鉱山業界の大物バンカー、イアン・ハナム氏が米銀JPモルガン・チェースを辞任した。鉱山業界のM&A助言でモルガン・スタンレーに次ぐ2位につけているJPモルガンにとって打撃となりそうだ。

ハナム氏は3日、JPモルガンの株式資本市場グローバル会長の職を辞した。同氏が内部情報を漏えいしたとして英金融サービス機構(FSA)が45万ポンド(約5900万円)の罰金支払いを命じたことを受け、退社して異議を申し立てる意向だ。問題が解決した後に、再び金融業界に戻る計画だという。

ハナム氏の辞任は少なくとも一時的にはJPモルガンにとって打撃だ。米投資顧問会社コンパス・アドバイザーズのパートナー、フィリップ・キービル氏は「鉱山業界の案件でのアドバイザーとしての強みを持つJPモルガンにとって大きな打撃だ。ハナム氏は優れた人材なので、業界で注目を集めるだろう」と話した。

FSAは、ハナム氏がJPモルガンの顧客だったヘリテージ・オイルについての情報を不適切に漏えいしたとして罰金を決定した。約4年前のことで、ヘリテージは当時、新たな油田を発見し、買収提案の対象となる可能性があった。この2つの情報は公に開示されてはいなかった。

ハナム氏は商品取引会社グレンコア・インターナショナルによる220億ポンド規模の買収案に絡みエクストラータに助言しているバンカーの1人。JPモルガンはエクストラータのコーポレートブローカーでもあり、ハナム氏はこれまで複数の案件で同社に助言してきた。鉱山業界は今年、買収などの案件で群を抜いて活発なセクターとなっている。

JPモルガンの欧州・中東・アフリカ投資銀行責任者、エミリオ・サラチョ氏は3日、従業員宛ての文書で、ハナム氏は現在担当している業務を完了させてから同社を去ると伝えた。ロンドン在勤の広報担当者ブライアン・マルキオニ氏はそれ以上のコメントを控えた。

原題:JPMorgan Dealmaker Hannam in Eye of Storm AgainWith FSA Fine(抜粋)

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M1Y1E46TTDSN01.html