格付け機関のFitch Ratingsは最新のレポートで、企業のESG評価が信用格付に直接の影響を持ち始めているとの分析を示した。同社のESGスコアシステムを活用して1400以上の企業を対象とした調査・分析によると、14％の企業について両者の直接的な関連性が明確だった、という。ただ、ESG要因の多くは、まだ緩やかな影響にとどまっており、今後、温暖化対策などへの政策の強化、社会的圧力、金融市場による資金配分の変化などが関連性を強めるとみている。

 

　Fitchは2020年のESG課題の動向を展望する形で、分析した。分析には同社開発の「ESG Relevance Scores」と30カ国1400社以上の企業の信用格付け情報を活用した。それによると、ESG課題が信用格付けに影響を及ぼす要因とし……

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