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みやぎ生協が無担保融資　困窮者向け、来年度開始（河北新報）

2012-06-14 08:23:22

miyagicoop
みやぎ生協は１３日、多重債務や生活困窮に陥った人を対象にした資金融資を、来年度中に始める方針を明らかにした。東日本大震災後、失業や二重ローンに陥る人が増えたことから、支援に乗り出す。地域購買生協が融資事業に取り組むのは東北で初めてとなる。

　担当職員による無料相談で生活改善に向けた解決策を指導する。資金の貸し付けが必要と判断した場合、返済見込みを考慮して融資する。生活相談はみやぎ生協の組合員以外も受け付けるが、貸し付けは組合員に限る。
　融資は無担保で年利９％前後を想定している。上限額や返済期間は今後決める。原資は新たに調達する方針。来年６月に開く総代会で定款変更を正式決定し、融資事業を始める。

　２００８年に生活協同組合法が改正され、購買生協が貸付事業を行う条件が明文化されたことを受けた。

　東北の生協では、地域購買を行わない消費者信用生協（盛岡市）が岩手、青森両県で融資事業を専門に行っている。同生協の生活資金の融資件数は１０年度、６８２件で年々増加傾向にある。みやぎ生協は宮城県内でも、震災による生活困窮者の資金ニーズが今後さらに顕在化するとみている。

　みやぎ生協の宮本弘専務理事は「多重債務や生活困窮は誰にでも起こり得る。震災後、生活はさらに厳しさを増している。困難を抱えた人の暮らしに寄り添い、生協として復興に寄与したい」と話している。

 

http://www.kahoku.co.jp/news/2012/06/20120614t12007.htm