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環境NGOの気候ネットワーク(KIKO)の平田仁子さんが、KIKOから"卒業”。新年から新たな活動へ(RIEF)

2021-12-26 18:34:18

hiratakimiko001キャプチャ

 

 環境NGOの気候ネットワーク(KIKO)の国際ディレクターとして内外で活躍してきた平田仁子(ひらた・きみこ)さんが、KIKOを退職した。KIKOの設立以来、気候変動問題に取り組んできた一人だけに、関係者の間では驚きとともに、早くも、平田さんの次の活動に期待する声もあがっている。

 

 平田さんは、1996年に米国環境NGO「Climate Institute」に参加した後、KIKOが1998年に設立した当初からメンバーとして加わってきた。気候変動に関する国際交渉や国内外の気候変動・エネルギー政策の研究や分析、提言・情報発信などに取り組んできた。

 

 2020年には、KIKOがみずほフィナンシャルグループに対して、パリ協定との整合性のある企業経営を求める株主提案をした際、主導的な役割を果たし、本RIEF主催の「サステナブルファイナンス大賞」のNPO/NGO賞をKIKOが受賞することに貢献した。https://rief-jp.org/ct7/110824?ctid=64

 

 21年には平田さん自身が、NGOとして石炭火力発電所の建設中止を求めてきた活動等が評価され、「環境分野のノーベル賞」とされるゴールドマン環境賞を受賞した。「キミコ・ヒラタ」は国際的にも注目される存在なのだ。

 

 平田さんはKIKOの25日付ブログで「私事で恐縮ですが」と、自ら退職を発表した。「気候変動はどこまでいっても奥深いテーマであり、この問題にぶれずに向き合い続ける機会を与えてくれた気候ネットワークという場こそが、私を育ててくれました」と述べ、KIKOからの「卒業」を報告した。

 

 今後、どういう活動に転じるかについては、SNSで知らせるとのことで、現在は「次のステップ準備中」。KIKOの理事としての立場は、引き続き維持するという。

 

 「私自身の目線も変わらず市民社会にあります。これからも理事としてKIKOを応援しながら、今後、私自身が果たせることを見定め、2022年に新しい形でのスタートを切りたいと考えています。そして、市民社会を育んでいくことを通じて困難を乗り越えていけるよう、大きな希望を持って歩んでまいります」と結んでいる。

 

 https://www.kikonet.org/kiko-blog/