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オランダの環境銀行 トリオドス銀行、今年上半期も好業績(FGW)

2011-09-02 17:34:46

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オランダの環境銀行として有名なトリオドス銀行は、今年上半期の業績を公表した。それによると、資産の増加率は前年同期比7% の37億ユーロで、貸出総額も同12%増と、他の欧州銀行が低迷するなかで、順調に推移した。

 

純利益は7600万ユーロで、前年同期比4%増。同グループ全体(トリオドス銀行、トリオドス投資ファンド、トリオドスプライベートバンキングの合計)の運用資産額は4%増の58億ユーロに達した。顧客数は31000人(11%増)増えて、31万6000人。

 

CEOのPeter Blom氏は、「持続可能性を求める投資家・預金者の資金を集めたわれわれの投融資は、欧州を中心とする我々のすべての市場において成長を続けている」と語った。さらに、「こうした成長は、トリオドスバンクのビジネスモデルの成果でもある。世界的な金融不安は金融機関のROEを低下させているが、トリオドスは引き続き、人々と環境に以前よりもさらにプラスのインパクトを与える金融機関として存在し続けている」と付け加えた。

 

同グループは旺盛な資金需要に対応するため、今年前半は、スペインとベルギーで、個人を対象とした預金吸収キャンペーンを展開、7月末までに3700万ユーロを追加的に集めた。年後半jは他の欧州市場を含めて、6000~9000万ユーロの資金調達を計画している。

 

同グループの自己資本比率は6月末時点で14.3%。2010年末の14.7% の水準をほぼ維持している。2019年から新たに導入される「Basel III」の規制に対しても、十分な対応が可能としている。トリオドスは、金融危機対応で欧州銀行機構が実施したストレステストの対象ではないものの、同行の資本は十分、テストに耐えられるレベルにある。

 

グループの Triodos Investment Managementと Private Bankingで運用しているファンド総額は上半期で2.1 billion ユーロ増加した。ただ、ファンド全体の伸び率は前年同期比1%減で、前年同期の6%増より下回った。

 

 

トリオドス銀行は1980年設立で、欧州を中心として米国などグローバルに持続可能なバンキングを展開していることで知られる。また、同様の独立系の持続可能バンキングを展開する金融機関のネットワークであるthe Global Alliance for Banking on Valuesの創設機関でもある。

 

http://www.triodos.co.uk/en/about-triodos/news-and-media/media-releases/half-year-figures-2011/