フランス政府は、同国初のソーシャル・インパクトボンド(SIB)の発行準備に入った。同ボンドは、犯罪撲滅や失業解消などの社会的課題の解決を“リターン”とする資金調達手段として知られる。
SIBは2010年に英国で刑務所出所者の再犯有罪率の軽減を目指した取り組みとして実施されたのが始まり。他の欧州諸国や、米国、それに日本でも一部実施されている。
仕組みは次のようになる。まず、国や自治体が特定の社会問題(英国の場合、犯罪防止)の解決や防止のためのプログラムの開発・実施を民間事業者に委託する。同事業者が、目標とする成果を上げた場合に報酬を支払う。
事業者はプログラムの実施に必要な資金を、ボンド発行などで投資家から……
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