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「投資型」クラウドファンディング、クレジットカードでの投資も可能に。金融庁が規制緩和へ(各紙)

2016-05-20 15:31:29

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 各紙の報道によると、金融庁はインターネットを通じて不特定多数から資金を募る「クラウドファンディング」の利便性を高めるため、クレジットカードによる小口投資ができるように規制を緩和する。6月にも解禁するという。

 

 カード出資が可能になるのは、ファンドや未上場の株式に投資する「投資型」。これまで、投資対象に趣旨に賛同する個人等の投資家は、出資金の支払いについては銀行振り込みしかできなかった。カード払いが可能になると、ネット上のクラウドファンディングのサイトをみた際に気に入った投資先が見つかると、ネット上でのカード決済で投資ができるようになる。

 

 投資資金を集める側にとっても、投資家側にとっても利便性が飛躍的に高まる。金融庁は必要な法手続きを進める方針。ただ、投資家側の安全性を確保するため、翌月の一括払いや利用月額を10万円以下に抑えることなどを利用条件とする。

 

 これまでは利用者保護の立場から「投資型」にはカード払いを認めていなかった。今回の改正は、投資家側にクラウドファンディングへの理解が進んでいることと、小口投資を促進することで、地方での起業促進につながる利点を重視して、規制を弾力化することにした。

 

 昨年12月に公表された証券監督者国際機構(IOSCO)によるクラウドファンディング調査でも、投資型クラウドファンディングの規制の弾力化策として、参入・登録・免許要件のカスタマイズなどとともに、「ローカルビジネスにリソースが向かうことが優先される措置が講じられること」などの提言が盛り込まれている。

(写真はミュージック・セキュリティーズの「セキュリテ」から)

http://www.fsa.go.jp/inter/ios/20151228-3.html