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環境NGO、350org.Japan主催の「COOL BANK AWARD」該当金融機関が現れず、贈呈断念。代わりに58の金融機関に対して「銀行前アクション」を実施へ(RIEF)

2018-08-29 16:50:34

350org1キャプチャ

 

   環境NGOの350org.Japanは、「石炭などの化石燃料や原発に支援をしていない」と明確に宣言した銀行に対して、「COOL BANK AWARD」を贈呈することを目指して、各金融機関への働き掛けを続けてきたが、予定の期日までに条件に合致する金融機関が現れなかった、と公表した。取引先企業への配慮、あるいは金融機関相互の横並び意識によるけん制が働いた可能性がある。「日本には現時点ではCOOL BANKは『不在』」ということとなった。

 

 同団体は、昨年発表した「民間金融機関の化石燃料および原発関連企業への投融資状況」と題する報告書に基づき、日本の金融機関200社近くの化石燃料・原発関連企業への投融資状況を調べたたレポートを元にし、化石燃料や原発への投融資が確認されていない「地球にやさしい銀行45社」リストを更新、それらの金融機関の「COOL BANK RANKING」と、「COOL BANK AWARD」を公表する予定だった。

 

 350orgキャプチャ

 

 COOL BANKを選ぶため、各金融機関へのアンケート、直接の電話、直接の交渉などを重ねて選考を続けた。だが、「COOL BANK」の条件を満たし、受賞の公表に同意してくれる銀行をみつけられなかったという。このため、今回は「AWARD」については、授賞式を断念し、代わりに、アンケートを送った58の金融機関に対して、次回のOOL BANK AWARDへの参加を求めるとともに、「投融資状況の開示」を求めるレターを渡す「銀行前アクション」を実施するという。

 

 350.org Japanでは、「銀行前アクション」に参加したい人を募集している。参加者は団体のHPからアクセス可能で、参加登録フォームに記載すれば、団体のほうからアクション参加のTシャツなどのグッズを配布される。その後は、参加者で手分けして、対象の儀金融機関を訪問、金融機関前にて、職員にレターを手渡すイベントを開催する予定だ。

 

  また、「民間金融機関の化石燃料および原発関連企業への投融資状況」の最新版を作成、9月10日に公開する。日本の金融業界がどれほど「脱炭素化」の波に乗れきれているのかを探る内容で、今回のCOOL BANK AWARDの背景等についても説明する予定。参加希望者はhttps://actionnetwork.org/events/esg-2?source=direct_link&

 

http://350campaign.jp/cool_bank_award/cool_bank_award_action1/?utm_medium=email

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