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「気候変動対策を求める登校拒否」、15日の世界行動デーに参加した子ども・若者は、125カ国約140万人。主唱者のグレタさん「これは始まりに過ぎない」(RIEF)

2019-03-17 17:31:15

 

  15日、気候変動対策をないがしろにする大人たちへ抗議し、ちゃんとしないなら「学校には行かない」と登校拒否を宣言した子供たちのストライキが世界中で展開された。参加した子ども、若者たちは140万人以上。日本でも東京、京都の子どもたちが参加した。

 

 昨年夏から毎週金曜日に、気候対策の不備に抗議するため金曜日の登校拒否を実践しているスウェーデンの16歳の少女、グレタ・ツゥーンベリさんに賛同する世界の子どもたちの輪は、あっという間に広がった。グレタさんの呼びかけで実施された15日の世界一斉行動には、世界125カ国、2000カ所以上で抗議行動が展開された。http://rief-jp.org/ct8/88014

 

日本では東京と京都で若者たちが声を上げた
日本では東京と京都で若者たちが声を上げた

「自分のことだから」

「自分のことだから」

「大人を説得しよう」

「大人を説得しよう」

 

 グレタさんは、自らが呼び掛けた15日の「子どもの蜂起」を振り返り、ツィッターで次のように語った。「グローバルな気候変動行動として、これまでで最大の日だった。でも、これは始まりに過ぎない。何故なら、われわれはすでに宿題を終えているから(学校に行かずに、もっと抗議を続けても大丈夫、との意味)」

 

 16歳の彼女は、自らの行動を、単に、お祭り騒ぎにするつもりはない。大人たちが気候変動対策をしっかりと実施するまで、行動を続ける決意である。さらに、大人たちが、四の五の言って、先送りを続けるようならば、自らが対策の主導権をとって実践するつもりかもしれない。http://rief-jp.org/ct8/87320

 

 グレタさんの両親は、スウェーデンのオペラ歌手のマレーナ・エルンマンさんと、同俳優のスヴァンテ・ツゥーンベリさん。グレタさんは、気候変動の加速に加担しないよう両親を説得、来日公演をしたこともあるマレーナさんは、グレタさんの主張を受け入れて、航空機の利用を断念、国際的な公演活動を制限しているという。子どもが大人を説得する時代が始まっている。http://rief-jp.org/ct8/87084

 

チェコの首都プラハの子どもたち
チェコの首都プラハの子どもたち
未来からのSOS!
未来からのSOS!
米国連本部前で「登校拒否」を続ける13歳のAlexandria Villasenorさん
米国連本部前で「登校拒否」を続ける13歳のAlexandria Villasenorさん
「私たちが変える」
「私たちが変える」

 

 環境活動に力を入れている俳優のレオナルド・デカプリオさんも「子どもたちの気候ストライキに参加した人たちに連帯を表明する。気候変動問題を解決するために、この運動を続けることで、すべての人が鼓舞されることを望んでいる」とツィートで応じている。

 

 「子どもたちストライキ」が敢行された15日、ケニアのナイロビで開いていた第4回国連環境総会は5日間の協議を終えた。世界中の「大人たち」が集まった環境のための最高レベルの会議だったはずだが、温暖化問題と並ぶ廃プラスチックによる海洋汚染問題については、精神論だけが空回りし、具体的な対策での合意は先送りされた。「四の五の言う」大人たちが大きなカベになっている。

https://www.fridaysforfuture.org/

https://www.kikonet.org/kiko-blog/2019-03-14/3394

https://twitter.com/gretathunberg?lang=ja&lang=ja&lang=ja