「燃料電池パトカー・ミライ」、4月から徳島県警に配備。全国初。災害等での停電時に、交通信号機に充電も可能(RIEF)
2020-03-30 19:33:45
徳島県は、「地方発の水素社会」実現に向けた同県の取組みの一環として、全国初の「燃料電池パトカー」が完成したことを明らかにした。完成したパトカーはトヨタの燃料電池車「ミライ」をパトカー仕様にしたもの。同県では、「あらゆる場面を活用した「水素エネルギー」の普及啓発を図りたい」としている。
「燃料電池パトカー・ミライ」は、県内のトヨタのディーラー4社が共同で1台を県警に寄付した。燃料は水素で、CO2を排出しない。一般家庭の5~7日分の電気を供給できることから、災害時に停電で止まった信号機等に電気を供給する活用方法も想定しているという。
4月6日から10日間実施する「春の全国交通安全運動」の初日に、徳島県庁で行う街頭活動出発式に“出陣”、県民にアピールする。交通安全に加えて、気候変動対応も呼び掛けることになる。9月中旬まで県内の小学生からラッピングデザインを募集し、そのアイデアを元にして、車を改造、赤色灯や無線機等の装備を取り付ける。
徳島県は2015年度から「水素社会の実現」に向けた取り組みを実施しており、すでに県庁や徳島空港(徳島県松茂町)等に水素ステーションを設置している。
海外では、トヨタ自動車のイギリス法人が2018年3月に、ロンドン警視庁にミライを11台納入している。日本の警視庁も検討してもらいたいな。
https://www.pref.tokushima.lg.jp/ippannokata/kurashi/shizen/5035823/