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タケエイ、福島・田村市での木質バイオマス発電所の「クリーン電力」販売の電力小売り会社設立「ふくしま未来パワー」。来年1月に売電開始へ(RIEF)

2020-07-02 16:52:21

takeei001キャプチャ

 

 廃棄物処理や再生可能エネルギー事業を手掛けるタケエイ(東京)は、福島県田村市で建設中の木質バイオマス発電所の電力を売電する電力小売り会社「ふくしま未来パワー」の設立を発表した。福島県の復興を目指し、化石燃料に頼らないクリーンなエネルギーの売電を目指す。2021年1月に売電を始める予定。

 

 タケエイグループは、これまで、2015年に売電を開始した津軽バイオマスエナジー(青森県平川市)をはじめ、現在、全国に4か所の木質バイオマス発電所を運営している。田村市の産業団地内で建設中の「田村バイオマス発電所」は同社にとって5カ所目となる。

 

 同バイオマス発電は、輸入パーム油や木質ペレット等に依存するのではなく、地域の未利用間伐材を活用する。ただ、東電福島第一原発事故によって森林に放射線汚染が残留している懸念があることから、燃焼で発生する粉じんについては、バグフィルターでの処理後にHEPAフィルターでも処理する二重の体制をとることで、粉じんを99.97%以上、取り除く。http://rief-jp.org/ct10/82305

 

 発電能力は毎時7100kWで、一般家庭約15,620世帯分に相当するという(300kWh/月と試算)。今回設立した「ふくしま未来パワー」社は、この田村バイオマスエナジーが発電する「クリーンなエネルギー」を売電する。資本金は1000万円でタケエイが100%出資する。

 

 同社は新会社の社名について「東日本大震災で大きな被害を受けた福島県の復興の一助となり、明るい未来の構築に貢献できる事業でありたいという当社グループの思いを込めた」と述べている。

 

https://ssl4.eir-parts.net/doc/2151/tdnet/1852615/00.pdf