英政府は、EU離脱後も続けているEU-ETS(欧州カーボン排出権取引制度)から来年1月1日で離脱し、独自の国内ETS(UK-ETS)に切り替える。英政府内では直前で、「2050年ネットゼロ」実現に向け、排出権取引の継続か、カーボン税への切り替えかの議論が生じていた。カーボン税案は、コロナ対策等で財政逼迫化への対応の意図もあったようだ。最終的に「市場主導」の制度を選択することになったが、将来の復活の可能性もある。
英政府はこのほど公表した「エネルギー白書」において、「2050年温室効果ガス排出量ネットゼロ」目標と適合する新たな排出権取引制度(ETS)の導入を盛り込んだ。現在英国のETSは、今年初めのEU離脱以後、今年末まではEU-ETSからの移行期として、そのままEU-ETSを採用して……
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