HOME8.温暖化・気候変動 |ヤフーの使用電力、2023年度までに100%再エネに切り替え。データセンターの電源を再エネ化。企業の再エネ切り替え競争で「先進性」をアピール。「RE100」にも早期加盟(RIEF) |

ヤフーの使用電力、2023年度までに100%再エネに切り替え。データセンターの電源を再エネ化。企業の再エネ切り替え競争で「先進性」をアピール。「RE100」にも早期加盟(RIEF)

2021-01-19 22:35:26

Yahoo002キャプチャ

 

 Zホールディングス(ZHD)は、グループの中核企業であるヤフー(Yahoo! JAPAN)が事業活動で使用する電力を、2023年度中に100%再生可能エネルギーに切り替えると発表した。再エネ100%の切り替えを宣言する企業は日本でも増えてきたが、2040年、50年等の長期目標がほとんど。同社は約3年という短期間での目標達成を掲げ、国際イニシアチブ「RE100」への早期加盟も目指すとしている。

 

 ZHDグループ全体の電力使用量は、年間2億7000万kW時。電力消費からのCO2排出量は年間11万8000㌧となる。その4分の3がヤフーの事業活動から発生している。電子商取引(EC)やメディアなどのネットサービスの運用維持のために必要な大量のサーバーが電力消費の主な対象になる。

 

 現在の再エネ電力の導入率は約10%。ヤフーが事業活動で利用する電力のうち、95%がデータセンターで消費している。ただ、すでに米ワシントン州のデータセンターでは供給電力を100%再エネに切り替えている。

 

ヤフーのデータセンター
ヤフーのデータセンター

 

 これに加えて、国内では福岡県北九州市の「アジアン・フロンティア」、福島県白河市の「白河データセンター」等電力を2023年度中までに、風力や太陽光などの再エネ電源に切り替える。他社のデータセンター等を使う場合は、グリーン電力証書を購入して相殺する方針。

 

 ヤフーのSR推進統括本部長の西田修一氏は「地球環境を健全に保つことは、人々の生活と社会が成り立つための前提であり、それなくして情報技術社会の発展はないと考える。ヤフーの事業活動で利用する電力の100%再エネ化の目標を掲げることで、Yahoo! JAPANのユーザーにも、より環境に配慮したサービスを提供できるようになる」と指摘している。

https://www.z-holdings.co.jp/pr/2021/0119/