HOME |グレタ・ツゥーンベリさん、11月の国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)の開催延期を提唱。コロナ対策の不平等を理由に。このまま開催なら自身は不参加と言明(RIEF) |

グレタ・ツゥーンベリさん、11月の国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)の開催延期を提唱。コロナ対策の不平等を理由に。このまま開催なら自身は不参加と言明(RIEF)

2021-04-10 23:06:55

Greta0002キャプチャ

 スウェーデンの環境活動家、グレタ・ツゥーンベリさんは、11月に予定されている国連気候変動枠組条約第26回締約会議(COP26)について、新型コロナウイルス感染の影響が国によってバラつきがあることから、延期すべきと提案した。彼女自身、現状のスケジュールで開催する場合は参加しないと言明した。COP26については英国政府内でも延期、あるいは参加者の制限案などの議論が伝えられている。http://rief-jp.org/ct8/112712?ctid=70

 グレタさんは9日付のツィッターで、「もちろん、私は可能ならばグラスゴーでのCOP26に参加したい。しかし、そうするには、すべての人が同じ条件で参加できなければならない。今は、主要国では健康な若者たちにもワクチン接種を進めているが、途上国等でのリスクの高いグループやコロナ対策の最前線で働く労働者たちはワクチンが回らず、犠牲になっている」と指摘した。

グレタさんのツィート
グレタさんのツィート

 さらに「(気候変動の影響を弱者がより強く受ける)不公平と気候不正義が気候危機の核心だ。もし弱者がワクチン接種を受けることができず、富裕層と同様に旅行もできない状況は非民主主義的で、問題を悪化させるだけだろう。ワクチン・ナショナリズムではパンデミックは解決しない。グローバル課題はグローバル・ソリューションが必要だ」と述べた。

greta00044キャプチャ

 そのうえで、「現在の状況が続くようならば、COP26の開催を遅らせるべきだ。そのことは、今、求められている気候変動での緊急行動をも遅らせようということではない。われわれは会議を待つ必要はないし、誰かがどこかで我々の排出量の削減を始めるのを待つのではなく、今自分たち自身で削減を始めるべきなのだ」とした。

 グレタさんは、会議をオンラインで開催する案についても、「高速インターネット接続とコンピューターへのアクセスも世界全体でみると非常にバラつきがある。(オンライン開催ならば)特に、気候危機にもっと影響受ける人々の声を十分に聞けないだろう」と懸念を表明した。

https://www.bbc.com/news/uk-scotland-56686163?xtor=AL-72-%5Bpartner%5D-%5Bbbc.news.twitter%5D-%5Bheadline%5D-%5Bnews%5D-%5Bbizdev%5D-%5Bisapi%5D&at_custom4=331182EA-98FF-11EB-8996-5FB94744363C&at_campaign=64&at_custom3=%40BBCNews&at_medium=custom7&at_custom2=twitter&at_custom1=%5Bpost+type%5D