HOME |EU首脳会議、欧州排出権取引制度(EU-ETS)第4フェーズ改定で合意できず。道路交通や建物等への拡大について、東欧諸国等が反対。夏以降に議論を持ち越し(RIEF) |
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 今週初めに開いたEU首脳会議で、合意が期待されていた欧州排出権取引制度(EU-ETS)の第4フェーズ改定案が先送りされたことがわかった。ETSの改定は、EUが合意した温室効果ガス排出量(GHG)を2030年までに55%削減(90年比)する中間目標達成の主要政策となる。対象範囲を道路交通や建物、農業等に拡大する欧州委員会案に対して、東欧諸国等が反対したためという。EUは議論を夏以降に再開するとしている。

 

 焦点となっている道路交通、建物、農業等は現在、ETSの枠外で、「Effort Sharing Regulation(ESR)」の対象として、各国の一人当たりGDP(2021年~2030年)に基づく国別削減対策をとっている。欧州委員会のETS改定では、これらのESR事業についても、ETS……

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