HOME |先進国の途上国向け気候対策資金、2019年は796億㌦。2020年までに「年1000億㌦供与公約」一度も実現できず。民間資金の動きも鈍く。COP26で先進国の「信頼性」焦点に(RIEF) |
OECD001 キャプチャ

 

  グローバルに気候変動を抑えるため、先進国は途上国に対し2020年までに毎年1000億㌦(約11兆円)の資金供給を約束してきたが、OECDによると、最新の2019年実績は前年比1.6%増の796億㌦止まりだった。20年も急増した状況になく、先進国の「約束」は一度も守られなかったことになる。パリ協定で資金の供与期間を2025年まで延長したが、11月の国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)で途上国側の不満が高まりそうだ。

 

 (上図は、先進国から途上国への気候資金供給額の推移。2015年は統計変更により総額計上せず)

 

 気候対策を途上国にも求め、その代わりに先進国も途上国を資金面から支援するとして、……

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