HOME |米金融安定監視評議会(FSOC)、米規制当局全体の気候関連金融リスク対応で初の報告書。リスク評価にシナリオ分析等盛り込み、TCFD提言を踏まえた情報開示の促進等を提言(RIEF) |
FSOC001キャプチャ

 

  米国内の金融規制当局で構成する金融安定監視評議会(FSOC)は21日、気候関連金融リスクについての初の報告書を公表した。報告書は、気候リスクを米国の金融の安定にとっての脅威を高め、増やすものと初めて認めた。これらの脅威に対処するため、シナリオ分析を含めて気候リスクを評価し、新規規制等を検討するほか、気候関連情報開示を高めること等を勧告した。気候リスクを明確に「金融安定の脅威」と位置付けたことで、証券取引委員会(SEC)が進める気候情報開示ルールの強化等を後押しすることになる。

 

 FSOC報告書は、米規制当局全体の気候関連金融リスク対応の現状と今後の転嫁についての方向性を示すものといえる。バイデン政権は今月初め、 気候関連金融リスクに対処する基本原則となる「気候リスク説明責任フレームワ……

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