HOME |EUのカーボンクレジット価格、4日連続の上昇で、一時の4割下落から修復へ。EUの「エネルギー脱ロシア合意」を歓迎か。石炭価格との連動は弱いまま(RIEF) |
ICEEUA003キャプチャ

 

 ロシアのウクライナ侵攻で、混乱状態に陥っていたEU排出権取引市場(EU-ETS)のカーボンクレジット(EUAs)の価格が回復に転じている。EUAs価格は2月初めの100ユーロ(1㌧当たり)に届くかと思う最高値水準から、ロシアの侵攻後は約4割減にまで下がっていた。それが先週にかけて上昇に転じ、ほぼ2割減にまで戻した。EUが対ロシアの天然ガス依存体制の見直しに踏み出したことで、気候変動対策がむしろ強化されるとの見方が出てきたことを反映した可能性もある。

 

 国際的な商品・先物取引所であるインターコンチネンタル取引所(ICE)のEUAs先物価格は、2月7日に史上最高値の96.48ユーロを付けた。その後、高値横ばいで、ロシアのウクライナ侵攻前日の同月23日に94.69ユーロだった。ロシア軍の侵攻……

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