HOME |企業の温室効果ガス排出量に「Scope4」の概念導入。米公益事業最大手「PG&E」が2030年の排出削減目標で導入。取引先の排出削減への貢献評価。ネットゼロ目標は2040年に設定(RIEF) |
PGE001キャプチャ

 

 米国最大手の公益事業会社であるカリフォルニア州のPacific Gas and Electric(PG&E)は同社の2022年気候戦略レポートを開示した。その中で、2040年のネットゼロ達成、50年のネットポジティブの達成を目標とするとともに、温室効果ガス(GHG)排出量について「Scope4」の達成を目標に掲げた。Scope4は現在、GHG排出量を分類しているGHGプロトコルには含まれないが、企業による取引先等のGHG排出の回避(Avoidance)等を意味する新概念だ。

 

 PG&Eはカリフォルニア州の北部と中央部を中心として、1600万人に対して電力とガスを供給している。現在、保有する7.6GWの発電能力の50%は再エネ、39%が原発、4%が大規模水力発電、残り7%……

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