EUの欧州議会は22日、欧州排出権取引制度（EU-ETS）の改正と、カーボン国境調整メカニズム（CBAM）の導入を賛成多数で可決した。CBAMはEU-ETSでのカーボンクレジット（EUAs）価格をベースにEUへの輸入品に賦課する方式をとる。ETSの改革では道路交通と建築分野で新たな排出権取引制度（ETS-2）を立ち上げる。欧州議会での可決を受けて、今後、各国で構成する欧州理事会との調整に入るが、実質的な議論は秋以降になる見通し。

 

　ETS改革とCBAM導入をめぐっては、欧州委員会が提出した法案をめぐって、欧州議会内での最大会派の欧州人民党（EPP）と二番目の会派の社会民主進歩同盟（S&D）の調整が続いていた。両テーマについて欧州委案を尊重するEPPに対して、S&DはE……

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