HOME10.電力・エネルギー |CO2の吸着や水素の安定保全に適した金属構造体(Trp-MOF)。立教大学「未来テーマプロジェクト研究室」が開発。CCSへの応用や、水素エネルギーの安全貯蔵・運搬等に期待(RIEF) |
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上図は、トリプチセン配位子㊧と、開発した「Trp-MOF」㊨の構造)

 

 立教大学は、同大学の「未来テーマプロジェクト研究室」のグループが、水素やCO2を大量に吸着できる新素材「Trp-MOF」の開発に成功したと発表した。鉄鋼等の製造業の脱炭素手段としてCCSの開発が求められているが、現行の仕組みは化学的吸着で回収時に大きなエネルギーを要する。開発した「MOF」はエネルギーをほとんど必要としない物理的吸着で、大型ガスボンベに代わる小型の「分子ボンベ」として応用できるほか、CCS等への活用、水素ガスの安全な貯蔵・運搬にも利用できる期待もある。

 

 新素材「Trp-MOF」を開発したのは同研究室の理学部化学科、箕浦真生教授、菅又功特任准教授、白……

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