HOME10.電力・エネルギー |2023年の化石燃料部門のメタン排出量、過去最高と同水準の1億2000万㌧。4年間ほとんど削減進まず。「2050年ネットゼロ」達成には同産業全体で25兆円の追加資金必要。IEA試算(RIEF) |
スクリーンショット 2024-03-14 221112

 

 国際エネルギー機関(IEA)は13日、2023年の化石燃料部門(石油、天然ガス、石炭産業)のメタン排出量は過去最高だった2019年と同水準の1億2000万㌧で、この4年間、ほとんど削減が進んでいないと指摘する報告書を公表した。この傾向が続くと、2050年までに温室効果ガス(GHG)を排出ゼロに資するIEAのネットゼロシナリオ(NZE)シナリオの達成のためには、化石燃料産業はメタン排出対策に1350億㌦の投資と350億㌦の運転資金の計1700億㌦(25兆円)の支出が必要としている。ただ、IEAはその額は、化石燃料産業全体の2023年の収入の5%未満なので、削減は十分可能とみている。

 

   GHGの一つであるメタンの温暖化係数はCO2より、20年間ベースでは82〜87倍、100年間ベースで……

申し訳ありません。 この記事は会員限定です。閲覧権限を与えたユーザーにのみ、記事全文を公開しています。続きをご覧になりたい方は下記フォームよりログインをお願い致します。

ログイン