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「節電実施で報奨」効果大 関西電力、半数の家庭が10%以上成功(各紙) 金融インセンティブが効くということ

2012-10-02 08:15:52

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各紙の報道によると、関西電力は1日、節電した家庭にプリペイドカードを配る「節電トライアル」を申し込んだ家庭のうち、約半数が昨年比10%以上節電したとの調査結果を発表した。家庭用全体の削減率は同5%にとどまっており、具体的なメリットを示した方が節電が進むことが浮き彫りになった。


 節電トライアルは7~9月の節電実績に応じて「QUO(クオ)カード」を配るというもの。電気使用量が昨年の同時期より15%以上少なければ1500円分、10%以上15%未満で1000円分、5%以上10%未満で500円分と節電度合いによってクオカードの金額に差を付けた。




 申し込んだ約19万6000件のうち、「15%以上」節電していたのは約32%、「10%以上」は14%、「5%以上」は17%だった。「未達成」は37%にとどまった。




 あわせて関電は今夏の節電意識に関する調査結果も公表した。「今夏は昨夏より節電意識が低い」との回答は7%にとどまった一方、「昨夏より今夏の方が節電意識が高い」との回答は43%に達した。




 節電意識が高かった理由としては「昨夏より電力不足が深刻だと感じたから」が33%、「計画停電になると困るから」は24.2%を占めた。




 同調査は9月14~16日、関西2府4県の20~69歳の男女1000人にインターネットで実施した。