HOME |京都府、「脱原発依存」で 中型太陽光発電の設置に補助金(各紙) そうだ。京都に「原発電力」は似合わない |

京都府、「脱原発依存」で 中型太陽光発電の設置に補助金(各紙) そうだ。京都に「原発電力」は似合わない

2013-02-13 11:32:44

京都府山田知事
京都府山田知事
京都府山田知事


各紙の報道によると、京都府の山田啓二知事は12日の記者会見で、原子力発電に依存しない電力供給を行うため、2020年度までに府内で立地する再生可能エネルギー発電だけで、ピーク時電力をまかなえるようにする計画を発表した。計画の実現に向け、2013年度予算案に中型の太陽光発電設備の設置補助などを盛り込む。


 京都府の試算によると、2012年夏の京都府内で起きた最大電力需要は330万キロワットで、府内に立地する設備の供給力を42万キロワット上回った。このため、再生可能エネルギー導入で20万~25万キロワットを新たに確保するとともに、電力需給を調整できるスマートグリッド導入などで15万~17万キロワットを節電し、需給ギャップを埋め合わせる考え。




 具体的には2013年度に、出力50キロワット程度の中型の太陽光発電を府内各地への設置を支援する制度を新たに設ける。対象となるのは、工場敷地の一部や耕作放棄地などで、発電所への切り替えに必要な造成費などを補助する。また企業の省エネや創エネに寄与する製品開発を助成する制度も始める。




 京都府は関西電力の大飯原発などが事故を起こした場合、直接影響を受ける可能性が非常に強い。大飯原発をはじめとする福井県立地の原発の再稼働問題とは別に、「原発に頼らない京都の電力」を自ら構築していく政策といえる。大阪府・市も、京都を見習って、実際の行動に踏み出してもらいたい。