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世界の太陽光発電 昨年は4割増 発電量1億200万キロワットに膨張 中・米・日が急拡大(各紙)

2013-05-09 16:42:02

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solarroofIMG_0131各紙の報道によると、欧州太陽光発電産業協会(EPIA)は8日、2012年末の世界の太陽光発電の累積導入量を発表した。それによると、全体で1億200万キロワットに達し、前年比44%の増加となった。最大市場のドイツが堅調だったほか、中国と米国、日本が急拡大した。世界市場は今後も年3千万キロワット前後の拡大が続く見通し。


 2012年末の地域別の累積導入量は欧州が7割を占めた。そのうち、ドイツ(31%)とイタリア(16%)で世界の半分弱となっている。次いで、中国(8%)、米国(7%)、日本(同)の順。中国は前年は4位だったが、昨年は米国を抜いて3位に浮上した。




 12年の新規導入量は3110万キロワット。11年比の伸び率は2%増だが、引き続き高水準で推移している。中国は政府の支援策もあって新規導入量が500万キロワットと2倍に増えた。米国は8割、日本も5割増えた。ただ、これまで市場をけん引してきた欧州では導入支援策の見直しが進み、新規導入量が2割強減った。




 EPIAは欧州の成長鈍化を踏まえ、13年の世界の新規導入量は2780万キロワットに減ると予測している。だが、欧州経済の回復が見込まれる14年には再び12年並みに戻り、17年には4800万キロワットまで拡大すると見込んでいる。




 ただし、太陽光関連業界の足元は、供給過剰から価格競争が続き、各メーカーの収益環境は厳しい。欧米や中国でもメーカーの破綻が相次いでいる。市場の拡大は続いたとしても一段の淘汰は避けられないとの見方も出ている。