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世界最大規模の浮遊式「水上メガソーラー」 埼玉県桶川市に フランス製太陽パネルで登場(環境ビジネス)

2013-07-16 21:06:25

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floatmegasolar20130711_i1埼玉県桶川市の調整池に設置する「水に浮かぶメガソーラー(大規模太陽光発電所)」に、フランス製太陽光発電システムが採用された。出力は約1,180kWとなり、メガソーラー規模の水上設置型太陽光発電システムは世界初となる。4月に着工を開始し、7月頃の発電開始を予定している。

年間発電量は約150万kWhを見込み、標準的な家庭用太陽光発電システムの360台分に相当する。また、土地と水資源を保全しながら雨水調整池をグリーンエネルギー分野に転換することを目的に掲げている。

この水上設置型太陽光発電システムは、桶川市が東部工業団地内にある後谷調整池を有効活用するため、メガソーラー発電施設の設置・運営を行うための事業者の公募を実施し、昨年11月にウエストエネルギーソリューション(東京都新宿区)を事業者として決定したもの。

同社はパートナーであるフランスのソーラー企業、シエル・エ・テール・アンテルナショナル(Ciel et Terre International)の子会社、シエル・エ・テール・ジャパンと共同で本システムを建設する。また、両社は今後も日本国内において、いくつかのフローティングシステムのプロジェクトで連携協力して取り組んでいくとしている。

本事業で採用されたのは、シエル・エ・テール・アンテルナショナル社が開発した、同社の特許技術であるHydrelio©(ハイドレリオ)テクノロジーを用いたフローティング太陽光発電システム。

Hydrelio©テクノロジーは、既存の貯水池、池、水路、湖などを利用して、大地や水を汚染することなく再生可能エネルギーを生み出す水上設置型ソーラーシステム。

地震による影響を最小限に抑える仕組みをもち、地上設置型システムと遜色のない価格帯で建設できる。本システムは貯水の蒸発量と藻類の異常発生(アオコ)を軽減でき、日本各地に数多く点在する灌漑池を有効利用できる可能性がある。

 

http://www.kankyo-business.jp/news/005263.php