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気候変動の原因は「95%人間活動」、国連IPCC5次レポート草案明らかに(CNN)今世紀末には世界の気温は3.7 度上昇、海面は約1m上昇

2013-08-21 14:56:10

気候変動の要因は人間である可能性が95%に高まった
 

気候変動の要因は人間である可能性が95%に高まった
気候変動の要因は人間である可能性が95%に高まった


(CNN) 国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が、気候変動は人間の活動によって引き起こされている可能性が「95%」に上るとの報告書(IPCC5次レポート)をまとめていることが21日までに分かった。CNNが草案の概要を入手した。

IPCCは1990年以降、気候変動の影響や予測などを評価する報告書を定期的に発表している。次回の第5次報告書は9月以降、段階的に発表される予定だ。

草案によると、IPCCは1951~2010年に観測された世界的な地表温度の上昇について、半分以上は人間活動の影響が原因だった可能性が「非常に高い」との見方を示す。前回の第4次報告書は、気候変動が人為的原因で引き起こされた可能性を「90%」としていた。

報告書の内容は発表までに修正される可能性もあるが、第4次報告書の作成にかかわった米気象協会のマーシャル・シェパード会長によれば、今回も人間活動の影響を強く指摘することは確実だという。

案は、温室効果ガスの増加によって1950年以降の平均気温は約0.6度上昇したと指摘。2100年までにはさらに1~3.7度上がると予想している。

海面の上昇は現在の年間約3ミリからさらに加速する可能性が非常に高く、2100年までに50~97センチ上昇する見通しだという。

現状のまま、あるいはこれ以上のペースで温室効果ガスの濃度が上がり続ければ、全世界の気候システムに過去数百~数千年で例がないほどの変化が起き、それが何世紀も先まで残ることが考えられる。

海面上昇による脅威をめぐっては、英科学誌「ネイチャー・クライメート・チェンジ」の最新号に、水害で大きな被害が懸念される都市を挙げた研究が掲載された。最もリスクが高い都市は中国・広州とされ、米国のマイアミ、ニューヨーク、ニューオーリンズ、インドのムンバイがこれに続いている。

http://www.cnn.co.jp/fringe/35036194.html