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世界のクリーンエネルギー投資、第3四半期に前年比約2割減少、国際的調査で判明(Reuters) 欧州市場の低迷、米国のシェールガス開発などが要因

2013-10-15 17:50:29

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solaroogle0408_001_s [ロンドン 14日 ロイター] – 第3・四半期の世界のクリーンエネルギー投資が460億─470億ドルに減少したことが2つの調査で明らかになった。

不透明な政策、設備過剰、安価な天然ガスの登場で、再生可能エネルギーのプロジェクト資金調達が難航していることが原因という。

ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンスの調査によると、第3・四半期の再生可能エネルギーとスマートエネルギー技術に対する投資額は459億ドルで、前年同期比で20%、前期比で14%減少した。

これにより、2013年通年の投資は、前年の2810億ドルを下回る公算が大きくなった。2012年の投資は、記録的水準だった2011年を11%下回った。

同社のMichael Liebreich最高経営責任者(CEO)は「459億ドルという額は、2004年通年を上回る水準で、依然高水準といえる。ただ、2011年以降の鈍化は懸念される」と述べた。

最近の鈍化については「欧州の政策の不透明感、米国の安価な天然ガスの魅力、中国による風力・太陽光関連投資の一服、主要国の全般的な政策意欲の低下を反映している」と指摘した。

第2・四半期に世界のクリーンエネルギー投資をけん引した米国の投資は、第3・四半期には41%減少し、55億ドルとなった。欧州、中国、インド、日本でも投資が減少した。

一方、調査会社クリーン・エナジー・パイプラインの調査では、第3・四半期の世界の投資は470億ドルで、2009年第2・四半期以来の低水準となった。

減少の原因としては、欧米を中心としたプロジェクト資金調達の停滞を挙げた。

欧州では、ドイツ、スペイン、イタリア、ルーマニア、ポーランド、チェコ共和国における過去1年間の補助金削減により、第3・四半期の再生可能エネルギー投資は71億ドルにとどまったという。

 

http://jp.reuters.com/article/jpnewEnv/idJPTYE99E02H20131015