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南極の巨大棚氷「ラーセンC」に崩壊の恐れ、九州・四国の合計とほぼ同じ面積。海面への波及的影響が懸念(AFP)

2015-05-13 18:51:53

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larsennankyokuimages【5月13日 AFP】南極半島の最大の棚氷が、海水および大気の温暖化により薄くなっており、崩壊する可能性があると科学者らが12日、明らかにした。

科学者らは、南極大陸にある「ラーセンC」棚氷について、1世紀以内に消失する可能性を指摘したが、実際にはもっと早い段階で崩壊する恐れもあると述べた。棚氷崩壊の際には、地球の海面に重大な結果をもたらすことが考えられるという。

 

氷床は氷の南極海岸に付着した浮遊する広大な氷で、所によっては厚さ数百メートルにもなる。陸上の氷床から拡張したもので、氷河により増大する。

 

ラーセンC棚氷は世界で4番目の大きさを誇り、約5万5000k㎡の面積を覆う。これはベルギーの国土の2倍近い大きさだ(日本の九州と四国を合わせた面積は約5万4400k㎡)。

 

南極半島の温度は過去50年間に約2.5度上昇している。世界平均の数倍の上昇だ。

ラーセン棚氷
ラーセン棚氷


 

「The Cryosphere」誌に掲載された新たな研究は、1998~2012年までの15年間にわたる衛星測定値とレーダー8基を用いた調査のデータを基に行われた。

http://www.afpbb.com/articles/-/3048371