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今年5月の世界気温、観測史上最高を記録、米海洋大気庁発表。インド、アラスカ、南米等で記録破りの暑さが続く。ここ数年に気温上昇が集中。温暖化の影響明瞭に(FGW)

2015-06-25 14:11:45

ondankaキャプチャ

米海洋大気庁(NOAA)の発表によると、今年年5月の世界の平均気温は1880年の観測開始以来、5月としては史上最高の高温を記録した。20世紀の5月の平均気温14.8℃に対して、0.87℃高い15.65℃だった。気象学者は、地球温暖化の進行で気温上昇テンポが高まっていると警鐘を鳴らしている。

 

これまでの5月の最高気温は、一年前の2014年5月。3番目に高い気温は2010年、4番目は2012年と、いずれもここ数年の間に集中しており、気温の上昇が一時的な現象ではなく、傾向的に高まっていることを裏付けている。

 

地球全体でみると、高温が目立ったのは、アラスカ、南米の熱帯地帯、南アフリカの大半、中東、シベリアの北西地域等広範囲に及んでいる。平年より比較的温度が低かったのは、北米、オーストラリアの中西部、ロシアの極東地域などに限定された。

 地域別ではインド・パキスタンで熱波が広がった。インド北部や中央部では45 ℃に達するところもあり、首都のニューデリーでも平年より4℃も高い気温が続いた。

アラスカは過去91年間で最も高い気温となった。ただ、グリーンランドやアイスランドは平年より気温が下回った。

 気象庁の発表によると、日本の5月の気温は、東京都が平年より2.9度高い21.1度で1876年の観測開始以来最も高かったほか、全国55地点で平均気温が過去最高を記録した。特に北日本と東日本では、平均気温が戦後最も高い値を更新した。

http://www.ncdc.noaa.gov/sotc/global/201505