オバマ米大統領は、環境問題とエネルギー問題の綱引きで長年の対立状態が続いてきた「キーストーンXLパイプライン」の建設計画を却下した。
同パイプライン計画は、カナダのエネルギー企業のトランスカナダが、アルバート州産出のオイルサンドを、米テキサス州の製油所にまで運ぶため延長約2700kmのパイプラインを敷設しようというもの。パイプラインは日量83万バレルの輸送能力を持つ。パイプライン完成後は、さらにメキシコ湾岸の製油所まで輸送する計画だった。
同計画は国境をまたいで建設されるため、大統領の承認が必要になる。オバマ大統領は2012年にいったん、パイプラインの是非を判断する時間と情報が十分ではないとして、申請を否決した。その後、トランスカナダはルート変更やプロジェクトの2分割などで再申請し……
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